
アコーディオンにマスタースイッチというスイッチがあるらしいんだけど,どれのこと?何の役割があるの?
楽器にもよるのですが,アコーディオンにはマスタースイッチがついているものがあります。
楽器を選ぶ際に,マスタースイッチがついているかどうかが気になるかもしれません。
今回は,マスタースイッチとは何か,必要なものなのかをお話します。
マスタースイッチを押すと全てのリードが鳴る状態になる
音色切り替えスイッチは,リードに流れる空気の流れを変えるスイッチです。
HMMLのリードを搭載している楽器なら,これらの4枚のリードのどれに空気が流れるようにするかをスイッチで切り替えます。
マスタースイッチを押すと,全てのリードに空気が流れるようになります。

なるほど,じゃあ音色切り替えスイッチのどれかがマスタースイッチなんだね。

確かに,音色切り替えスイッチが並んでいるところにありますが,そこだけではないんですよ。
パームスイッチと呼ぶスイッチもある
音色切り替えスイッチはここのスイッチのことです。

マスタースイッチのひとつはここにありますが,実はマスタースイッチの役割をするスイッチが他にもあるのです。
そのスイッチをパームスイッチと呼ぶこともあります。ここです↓↓

鍵盤のすぐ下にある細長い出っ張りです。
この出っ張りを押すのは,音色切り替えスイッチのマスタースイッチを押すのと同じです。
このスイッチがここにあるおかげで,演奏中に盛りがるところで素早くマスタースイッチで音を切り替えて演奏出来ます。
パームスイッチは必要??
楽器によっては,鍵盤すぐ下のマスタースイッチ(パームスイッチ)があるものと無いものがあります。
このマスタースイッチの有無について,楽器を選ぶ際に気になるかもしれません。
私の個人的な意見ですが,HMML楽器の場合は,ライブ演奏をするのでなければパームスイッチは必要ないと思います。
あっても邪魔ではないですが,パームスイッチの有無で楽器を選ぶのはもったいないです。
そもそも全てのリードを使うことが少ない
HMMLの全てのリードを鳴らす(マスタースイッチを押した状態)と,かなり大きな派手な音が鳴ります。
MMMLの楽器だと全て鳴らしても比較的柔らかい音なので使うことはありますが,HMMLで全てを鳴らすのは外で音量が欲しいときや派手さが欲しい時なので,家で弾くことがメインならマスタースイッチそのものを使う機会が少ないと思います。
ライブ演奏でないなら,素早く切り替える必要はない
パームスイッチは素早く切り替えられることが強みなのですが,ライブ演奏出なければ素早く切り替えないといけない場面に直面することはないです。
ゆっくり切り替えるなら,並んでいる音色切り替えスイッチで十分です。
まとめ
マスタースイッチを押すと,全てのリードが鳴るようになります。
鍵盤の下のパームスイッチもマスタースイッチと同じ機能があり,素早く切り替えるのに適しています。
素早く切り替える場面があまりないなら,パームスイッチがない楽器でも問題ないと思います。
コメント