
アコーディオンの左手ってボタンが並んでいるよね。ボタン1つで和音を出せるって聞いたけど…

そうなんです。アコーディオンの左手はボタン1つで和音を出せて,右手で奏でるメロディーに合わせて伴奏出来るのです。
アコーディオンの最大の特徴と言っても過言ではない左手のボタン。ピアノに慣れ親しんでいる人は右手の鍵盤には馴染みがあると思いますが,こんなにボタンが羅列している楽器を見るのは初めてでしょう。


こ,こんなにボタン必要なのか…
楽器の種類によって和音が鳴る楽器(ストラデラベース)と単音が鳴る楽器(フリーベース)があるのですが,私の使っているアコーディオンは和音がなるタイプのストラデラベースを搭載しています。
フリーベースの方が技術的に難しいこともあって,ストラデラベースの楽器の方が一般的で市場にも多く出回っています。

いずれフリーベースにも挑戦してみたいなぁ…
ベースボタンの配列を見てみよう
さて,早速どのボタンを押すとどんな和音がなるのか見ていきましょう。

ボタン1つで和音が出せると言っていますが,上2段は単音で,下4段が和音という構成になっています。単音ボタンと和音ボタンと呼ぶことにしましょう。
これらのボタンを使ってよくある伴奏をすると…

このようなブンチャ・ブンチャという伴奏を左手で出来てしまいます。

便利すぎる…私が1番アコーディオンに衝撃を受けたのは,やはりこの左手のベースの機能です。
どんな和音を鳴らせるのか
Cを例に見ると,下4段部分の和音ボタンを1つ押すだけで,この4つの和音を出すことが出来ます。

また,カッコをつけている音符は楽器の構造上省略されています。
Cメジャー,Cマイナー,Cセブンス,Cディミニッシュの4つです。
さらに上2段の単音ボタンと組み合わせることで,次の和音も出せます。

C単音+Ebメジャー=Cマイナーセブンス
C単音+Eマイナー=Cメジャーセブンス
さらにさらに,和音ボタンを組み合わせることによってこんな和音も出せます。

Cマイナー+Gマイナー=Cマイナーナインス
残念ながらaugとsus4は出せませんが,よく使うコードをほとんど網羅していると言えます。

アコーディオンはまさに二人一役が出来るんだなぁ
習得は難しい??
このベースボタンですが,難点が1つあります。
演奏者からこのボタンは全く見えない,ということです。
演奏者目線で見てみましょう。

右手の鍵盤はそこそこ見えるのですが,左手のベースは全く見えません…

左手のベースは完全に手探り状態で演奏することになります。
とんでもなく難易度が高いように思いますが,これが意外と練習すれば慣れるものです。

とんでもない楽器に手を出してしまった…と焦りましたが,3日で慣れました。教本通りに練習を進めていれば段階的に練習出来るので,そこまで苦労しないと思います。
コツは「鏡で確認,は禁物」です。最初から見えなければ徐々に適応出来ますが,見えていた状態から見えなくなるのは逆に難しいと思います。
浮き輪をつけて泳ぐ練習をしたところで,浮き輪無しで泳げるようにはならないのと同じです。出来なくてもいいから最初から浮き輪無しで泳ぐ練習をしたほうが早く泳げるようになります。
究極の1人演奏用楽器,それがアコーディオン
左手のベースを見てもらえば分かる通り,かなり多彩な伴奏までこなすことが出来ます。アコーディオンは1人で演奏することに特化した楽器です。
弾いてみたいと思いましたか?
アコーディオンの始め方を簡単にまとめていますので,こちらも御覧ください。
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